先日の「現代版組踊 鬼鷲」では、
尚真が後にアカインコの弟子・オモロを王府に取り立て、
おもろ主取として重用した…
とありました。
おもろ、つまり神歌。
神歌は古来から霊的パワーを持つ女性が主に扱っていましたが、
王府が管理するおもろ、ということで
男性の役職がおかれました。
ん?
おもろ主取って尚真の時代にできたの?
確かに、尚真の時代に身分・階位制度や
神女体制の整備がされたから
そうなのかな??
ちょっと調べてみたけど、
明確な答えは分かりませんでした。
沖縄大百科事典によると、一応、尚真時代にはあったみたい。
(湛氏が尚真代に就き、尚賢王代から廃藩置県まで安仁屋家)
尚真代に始まった役職なのか、
それともそれ以前にも…あったのか。
おもろを派手に操る男性もいたことだし(→★ ★)。
ちなみに、代々おもろ主取を務めてきた安仁屋家は
宜野湾間切大山に住んでいました。
ああ、だから宜野湾市民会館で上演→おもろ主取?
って思ったのはワタシの深読みかな?(笑)
+
ところで、偶然にもこのおもろ主取が管轄していた
「王府のオモロ」を収録したCDを
舞台前日にいただいていました。
最後のおもろ主取となった安仁屋眞刈(~大正5年)から
王府のオモロ5首を伝授された山内盛彬の歌唱が収録されています。
王府のおもろは手拍子や楽器などもなく、
言葉もはっきりとしない原始的な抑揚、節まわしです。
夜な夜なこのCDが聞こえ漏れたら
近隣住民にかなり怪しまれるかもしれない(^^;
でもこの原始的なおもろをそのままに、
バックに今風の音を付けてアレンジしたら
かっこいいだろうな!!
と、昨日の「The Druming!」を見て(聞いて)思いました。
そういう感じのがあったんだよね。
サントラほしーい。