(本日3投目(^^;))
先週から始まっています「りゅうPON!」での
歴史連載「人ものがたり」。
第2回目の今日は「察度(さっと)」。
イラストはワタシが担当させていただきました
せっかくなので、ワタシが担当の回は、
このブログでラフと制作裏話などをご紹介します。
そしてその回の記事を、さらに楽しんでいただければな
と思っています
ちなみに、【ラフ(rough)】とは、
下描きの下描きのこと。
構図や大きさなど、何をどのように描くのか
大まかに決める設計図のようなものです。
今回のラフは…間違って縦に描いてしまってます;
下描き入る前に気付いて良かった〜(^^;
今回のイラストのポイントは格差婚のトコ。
(この「格差婚」という俗語を入れたのも作戦です(笑))
わざと察度に「よめ下さい」とすっとぼけた事を言わせたり、
娘が一目惚れしたかのように描きましたが、
本文では詳しく書かれていないので(字数制限ありますしね…)、
察度と勝連按司の娘の結婚についてご紹介します☆
勝連按司の娘は才色兼備で、それはそれは評判になっておりました。
もちろん様々な有力者から求婚されますが
不思議と娘はことごとくそれを断っておりました。
娘の噂をきいた察度は、普段着の野良着のまま、勝連グスクへ乗り込みます。
そして勝連按司に一言。
「あなた様の娘は求婚をみんな断って、まだ嫁に行っていないとか。
そこでこの私がその娘をもらおうと、こうして参ったのです」
勝連按司も、そこにした家臣たちも大爆笑。
そしてお前は狂人かとあざけります。
そりゃ、そうですね。
天下の勝連按司に対して、一介の百姓風情がいきなり、
「よめ 下さい。」
ですから。
しかし、ことのなりゆきを物陰から見ていた娘は
察度に普通の男とは違う何かを感じます。
「きっとこの人は将来大物になるお方に違いない!」
そうです。
ピンと来ちゃったのですね。
そこで娘は父、勝連按司に
「私はこの人と結婚します!」宣言
をしちゃうのです。
もちろん、勝連按司が許すはずもないのですが
娘は喰い下がります。
あまりの娘の真剣さに、
父は占い師を呼び、察度について占わせてみました。
すると出た結果は吉(=王になる器なり)!
そこで2人はめでたく結ばれましたとさ。
参「新 琉球王統史2」(与並岳生著/新星出版)
(他の本にもあるけど新報繋がりでこちらから…)
というお話。
なのでこの展開を読むと
娘の一目惚れ…というよりは
霊的に感じたというか、そういう意味合いがあるんだろうけど
まぁ、
一目惚れも、霊的な勘も紙一重
ってことで(笑)
ちなみに娘のハートに突き刺さった矢は
こだわりの斧箭(ふせん)型。
琉球で最も多く使われた矢じりの形。
(「琉球戦国列伝」の尚徳の弓矢(P76 )もこの形になってます)
知る人ぞ知る、こだわりのマニアックポイントとして入れてみました
※お詫び※
掲載イラストですが「鉄」の字が間違ってます
事前に気付いて修正したものも送っていたのですが
修正前の画像が使われちゃってました
ゲラ(試し刷り)チェックあったけど、
画像のドッド荒くてこの部分よく見えなかったんだよなー
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そう言えば察度をイラストでちゃんと描くのは
今回が初だったりします(笑)
弟(伝)の泰期は何度か描いてたのにねー(^ε^)