『沖縄湧き水紀行』
(ぐしともこ著/ボーダーインク)
一昨年の発行で前々から気になっていましたが
そのうち買おうと思いつつずるずると…、
今になってしまいました(^^;
この本は沖縄各地に残っている
湧水(樋川、井戸)を訪ねて紹介している本。
でも単なる史跡紹介本というよりは
著者がそこを訪れた時に食べたものや出来事、
人との出会い等も含めたカー巡りエッセイ、
という感じ。
なので読み物としても楽しめる一冊です。
私が知らないカーもあり
この本を片手に訪問したくなりますね。
ワタシがこれまで記事にしたカーもあったので
ざっとリストアップしてみます↓
本にはなかったけど(たぶん)、
仲村渠樋川も訪問のしがいがありますよ。
+ + +
ところで。
この本の嘉手志川の項で、
″他魯毎が地元の人たちのとっては
反面教師の揶揄するための存在となっている”
ことに触れており、
個人的にはうーん…となってしまいました(^^;)
嘉手志川と金屏風の逸話をそのまま受け取れば
他魯毎は愚かな王様そのものですが、
果たして他魯毎があの逸話の通りの人物であったかどうかは
疑ってみてもいいのではないか、と。
歴史の敗者は、勝者の言い分によって
いかようにも語られるもの。
もしかしたら嘉手志川と金屏風との取引にも
こんな裏があって(→ ★ ★)、
他魯毎はハメられてしまっただけのかもしれない。
せめて、地元の人たちにとっては
他魯毎は愚王として人物像だけではなく、
それなりに地元のヒーローとして
愛されるキャラクターであってほしいな。
と願ってやみません。