小説『百十踏揚』で読む、「発掘された倉庫跡」展
埋蔵文化財センターで開催されている『首里城京の内跡出土品展-発掘された倉庫跡-』 会期が1週間をきりました! 京の内展は毎年恒例と言ってもいいくらいやっている埋文ではおなじみの展示会トピックですが、今回はチラシで「倉庫跡」というタイトルを見たとたん ドキュン!! ってなりました。 だって、京の内の倉庫跡って、 あの時の、 あの倉庫 ですもの!...
View Article円覚寺、2021春
首里城そばの、円覚寺。 尚真王が第二尚氏の菩提寺として建てた、琉球を代表するお寺でした。 沖縄戦で焼失し、総門、石垣、右脇門、放生池などが復元。 放生橋を渡って階段を登った先の「山門」が2018年には復元・完成予定と新聞報道…されていたはずですが、ずっと音沙汰なく。...
View Article真栄里の村シーサー×グスク石?
今日は4月3日、シーサーの日! ということで、久しぶりに村シーサー(石獅子)記事を。 ↑は糸満市真栄里にある村シーサー。 ぽけ~…っとしたのんびりぼんやりした表情のシーサーです(笑) 視線は斜め45度上。 鳥でも見上げているような。 体部分はありません。 真横から見た図。 …って、 アレっ!? もしかしてこの石って……...
View Article漫画「琉球のユウナ」の、歴史人物相関図
「琉球のユウナ⑥」(響ワタル著/白泉社)を読みました。 物語の大きな転換があったりして これ、どうやってまとまっていくの!? と想像がつきません(^^;) ともあれ、物語収束の気配は全くなく、まだまだこれから、という感じなので楽しみです。 とりあえず、宮古組が出てきたのは最終決戦あたりで千代金丸(第一尚氏)VS治金丸(第二尚氏)という構図にもっていくためなのか!?と思ったりして。...
View Articleリテイク版・道安
久しぶりのイラスト投稿です。 リテイク版・琉球戦国列伝シリーズより、道安(どうあん)。 琉球の使者として朝鮮外交を担い、あの『大蔵経』をゲットして琉球に持ち帰った人です。 また、彼が朝鮮王朝に献上した博多から琉球への海路を示した地図は、この図はのちの時代の「海東諸国紀」(1471)に写本され、そして「琉球国図」(1696)へとつながっていきます。...
View Articleリテイク版・亜蘭匏
琉球戦国列伝リテイクシリーズより、亜蘭匏(あらんぽう)。 察度の代から進貢使として活躍し、明との外交や貿易に従事。続く武寧にも仕え、中山ひいては琉球の発展に貢献した華人。 その実績により、明の皇帝から琉球で最初の「王相(国相)」に任命され、正五品という位をさずけられます。 ↑の服は正五品の公服。常服ではないので、ホシ(胸部にある四角の刺繍)はありません。...
View Articleリテイク版・他魯毎
琉球戦国列伝リテイクシリーズ他魯毎(たるみい)。 これまでリテイクシリーズは全員、日本や明の”外国人”だったのですがそろそろ琉球人を、ということで、推しの他魯毎です。(南山に光を) 常服、補子は麒麟、手に持っているのは染付の馬上杯。...
View Articleもうひとつの城 中城村の新垣グスク展
中城村の護佐丸歴史資料図書館で開催中の「もうひとつの城 中城村の新垣グスク」展に行ってきました! 新垣グスクに焦点を当てた展示会は…初!? 新垣グスクは何度か訪れたことがありますが、今は木々が生い茂っていて、今、見学できるのは拝所のある広場と、運よく入れてもかなり手前の方だけ。 ↑数年前に訪れた時の新垣グスク なのでグスクとしての全体像はイマイチ捉えられぬまま。...
View Articleリテイク版・国笠
琉球戦国列伝リテイクシリーズ国笠(くにちゃさ)。 リテイクシリーズ初の女性キャラです。 尚徳王に見初められ、彼と運命を共にした久高島のノロ、国笠です。(→★ ★) 今回は背中に垂れ下げる玉ハベルを中心にポージングしました。 県博の常設展で展示されている玉ハベルのデザインを参考にしました。 ビーズ細工の玉ハベル。ビーズの粒々感もちゃんと表現したので拡大できる人は見てみてね。...
View Articleリテイク版・加那
琉球戦国列伝リテイクシリーズ加那(かなー)。 青年時代の、農民・阿麻和利です。 「たくさん採ったけどみんなにあげちゃったよ。自分の分はこのイラブチャー1尾だけで十分さ♪」という感じ。 蜘蛛の巣から漁網を思いつき、魚を採って多くの人々に分け与え人望を得ていったという伝承があります。...
View Article2021護佐丸の日!リテイク版、護佐丸
5月30日、さあ、今年もやってきました護佐丸の日! 中城村が2009年に制定した、正真正銘の記念日であります。 今日は各々、護佐丸について思いを馳せSNSなどでつぶやいてみてください。 #護佐丸の日#ごさまるの日 【護佐丸の日企画、及び護佐丸の日記事】'12 https://bit.ly/2HGWebO '13 https://bit.ly/2WdaO3S '14...
View Articleリテイク版・百十踏揚
琉球戦国列伝リテイクシリーズ、百十踏揚(ももとふみあがり)。 すっかりおなじみかもしれませんが、尚泰久王の娘(王女)、護佐丸の孫、阿麻和利の妻、阿麻和利を討った大城賢雄の妻、という15世紀の偉人たちをつなぎ、故に波乱万丈な人生を送った王女です。 今回は服飾を色々と調べまして頑張りました! まずは、打掛がこちら! 手わざ展で復元された伊平屋のあもがなし衣装。...
View Articleリテイク版・王茂
琉球戦国列伝リテイクシリーズ、王茂(おうも)。 久米村の華人で、思紹王代の王相(国相)です。 マイナーな人物ではありますが、懐機の前任者、といえば「ああ」ってなるかな? 琉球の王相は亜蘭匏(察度・武寧王代)にはじまり、↓王茂(思紹王代)↓懐機(尚巴志王代)と続きます。...
View Articleリテイク版・本部平原
琉球戦国列伝リテイクシリーズ本部平原(もとぶたいはら(ていばら))。 最後の北山王・攀安知の側近で1416年の中山VS北山の戦の際、尚巴志がひそかに賄賂を贈って寝返らせ、北山を滅亡に招いたとされる人物。 正史には「勇猛だが知恵がなく、欲深い」と書かれてしまっている。 琉球戦国列伝は基本、正史・通史ベースなので本部の人物表現もその路線で。...
View Articleリテイク版・オギヤカ
琉球戦国列伝リテイクシリーズオギヤカ。 第二尚氏の始祖である尚円(金丸)の妻であり、尚真王の母。 尚円王の死後、幼い我が子(尚真)を王位につけるために画策。尚真が王位についた後はその背後にあって「女王」の如く権力を振るった…とみられている女性。 キツめの表情の「悪女」として描かれることが多いオギヤカですが、 稀代のモテ男・金丸を射止めた女性なので意思の強いかっこいい美人という感じで。...
View Articleリテイク版・金丸
琉球戦国列伝リテイクシリーズ金丸(かなまる)。 どういう人かまとめると… 伊是名島の農民 ↓ 島を脱出して沖縄本島を放浪 ↓ 王子(尚泰久)に見いだされ仕える ↓ 王子が国王になる ↓ 王府の役人としてどんどん出世 ↓ 役人を引退 ↓ クーデター ↓ 周りから国王に推挙 ↓ 王位に就く(第二尚氏) という人です。 非凡さを表すために私の金丸は左利き設定♡...
View Articleリテイク版・尚真
琉球戦国列伝リテイクシリーズ尚真(しょうしん)。 第二尚氏第3代の王。父は尚円(金丸)、母はオギヤカ。 父・尚円の死後、母の画策によって(とする見方が強い)、叔父の尚宣威(第二代王)から王位を譲られて12歳で王位に就く。在位は歴代最長の50年。様々な政策で王国の基盤を固め、琉球の黄金時代を築いた。 やはり尚真は少年時代で描きたくなります。...
View Articleリテイク版・オヤケアカハチ
琉球戦国列伝リテイクシリーズオヤケアカハチ。 石垣島の首長(波照間島出身)。 首里王府に従うことを拒み、首里への貢ぎ物を停止。反対意見の島内の勢力を制圧し、八重山の完全独立や、宮古島への勢力拡大も目指した。危機感を感じた宮古島の仲宗根豊見親の求めに応じ、尚真王は王府軍を派遣。 1500年、アカハチは奮闘するも、ついに力尽きて滅びた。 +...
View Articleリテイク版・仲宗根豊見親
琉球戦国列伝リテイクシリーズ仲宗根豊見親(なかそねとぅゆみや)。 宮古島の首長。1500年、首里王府軍と共に石垣島のオヤケアカハチを倒した後、与那国島も攻める(その際は女傑サンアイイソバの反撃で失敗)。22年後、2度目の遠征で与那国の新首長・鬼虎を滅ぼし、先島の天下を握る。同年、に自分の刀(治金丸)を尚真王に献上。尚家の宝刀の1つとして現在に残る。...
View Articleリテイク版・赤犬子
琉球戦国列伝リテイクシリーズ赤犬子(あかいんこ)。 尚真王代(1477~1527)に活躍。 オモロ(神歌)の歌い手で、歌三線の始祖ともいわれる。 沖縄各地をはじめ、1501年に完成した王陵・玉陵や、1522年に仲宗根豊見親が尚真王に献上した治金丸についても謳っており、「おもろさうし(一巻)」にまとめられている。また、不思議な力(霊力)を使っている伝承もあり、謎の多い人物である。...
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